世界遺産の分類と基準は?日本国内の自然遺産・文化遺産一覧

世界遺産の分類と基準は?日本国内の自然遺産・文化遺産一覧

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日本では富士山に続き、

  • 富岡製糸場と絹産業遺産群
  • 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
  • ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-
  • が世界遺産登録されましたよね。

    世界遺産に登録されることにより、観光客が一気に増え、大きな経済効果が見込まれますが、そもそも世界遺産の登録の基準て何なのでしょうか?

    また、その分類とは?

    気になったのでまとめてみました。

    ・世界遺産とは?

    ・世界遺産の分類と基準と、登録までの流れは?

    ・日本国内の自然遺産・文化遺産一覧



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    世界遺産とは?

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    世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」に基づいて、世界人類共通の財産として「世界遺産リスト」に登録された自然や文化財のことを言います。
     
     
    消滅や崩壊の危機に瀕している自然や文化財を、「条約」という国際的な枠組みで守ることで、後世に伝え残していくのがその目的です。
     
     
    2014年には世界遺産の登録件数が1,000件を突破し、同年の第38回世界遺産委員会終了時点での条約締約国は191か国、世界遺産の登録数は1,007件(161か国)となっています。
     
     

    世界遺産の分類と基準は?

    世界遺産の分類や、登録のための基準をまとめました。
     
     

    世界遺産の分類

    世界遺産には、大きく分けて3つの分類があります。

     

  • 文化遺産
  • 自然遺産
  • 複合遺産
  •  
     

    文化遺産

    文化遺産というのは、顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡などの人工物を指し、中国の万里の長城やエジプトのピラミッド地帯などが登録されています。

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    自然遺産

    自然遺産は、顕著な普遍的価値をもつ地形や生物多様性、景観美などを備える地域などのことを指し、アメリカのグランド・キャニオン国立公園や、オーストリアのグレート・バリア・リーフなどがこれに当たります。

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    複合遺産

    文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるものが、複合遺産として分類されており、トルコのカッパドキアやスペインのイビサ島が登録されています。

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    また、日本の原爆ドームやポーランドのアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所のように、平和の希求や人種差別の撤廃などを訴えていく上で重要な物件も世界遺産には登録されており、特別に「負の世界遺産(負の遺産)」と呼ばれています。
     
     

    世界遺産の基準と、登録までの流れ

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    登録される物件は不動産、つまり移動が不可能な土地や建造物に限られています。

    つまり、例えば寺院が世界遺産登録された場合にも、その建物の中に保存してある調度品や美術品などは、世界遺産には含まれません
     
     
    また、民族の風習や儀式といったものも、世界遺産の登録はできませんが、世界遺産と同様に後世に伝えるために保存できるよう、2003年のユネスコ総会で無形文化遺産保護条約が採択されました。

    現時点では世界遺産と無形文化遺産は別個のもので、事務局も別ですが、ユネスコは将来的に統一する見通しを示しています。
     
     
    世界遺産に登録されるためには、まず各国が、世界遺産に登録してほしい自国の候補地を「暫定リスト」に登録します。

    そして、その中から次に世界遺産にしたい候補地を世界遺産委員推薦します。
     
     
    世界遺産委員会は、文化遺産ならICOMOS(イコモス、国際記念物遺跡会議)、自然遺産ならIUCN(国際自然保護連合)に評価調査を依頼し、最終的には世界遺産員会の決議によって、「登録」「情報照会」「登録延期」「不登録」のいずれかの決議が行われます。
     
     
    世界遺産登録の作業指針によると、世界遺産の基準は以下のようになっています。

    • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
    •  

    • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
    •  

    • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
    •  

    • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
    •  

    • (5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
    •  

    • (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
    •  
       

    • (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
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    • (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
    •  

    • (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
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    • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

     
    この10の基準で、1)〜(6)を満たすものが文化遺産)〜(10)を満たすものが自然遺産、それぞれから1つ以上を満たすものが複合遺産として登録されます。
     
     
    また、登録後も保全状況を6年ごとに報告し、世界遺産委員会での再審査を受ける必要があり、物件の保全に問題がある場合には、「危機にさらされている世界遺産(危機遺産)リスト」に登録されることがあります。
     
     
    さらに、登録時に存在していた「顕著な普遍的価値」が失われたと判断された場合や条件付で登録された物件についてその後条件が満たされなかった場合には、登録抹消されることもあります
     

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    世界遺産一覧(日本国内)

    世界遺産というとついフランスのモンサンミッシェルやイタリアのフィレンツェ歴史地区など、海外のものに目を向けがちですが、日本にも世界遺産に登録されている場所は20箇所もあります。
     
     

    日本の世界文化遺産(登録年順)

    ・法隆寺地域の仏教建造物(奈良県・1993年)

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    ・姫路城(兵庫県・1993年)

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    ・古都京都の文化財(京都府・1994年)

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    ・白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県/富山県・1995年)

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    ・原爆ドーム(広島県・1996年)

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    ・厳島神社(広島県・1996年)

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    ・古都奈良の文化財(奈良県・1998年)

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    ・日光の社寺(栃木県・1999年)

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    ・琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県・2000年)

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    ・紀伊山地の霊場と参詣道(和歌山県/奈良県/三重県・2004年)

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    ・石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県・2007年)

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    ・平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群ー(岩手県・2011年)

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    ・富士山ー信仰の対象と芸術の源泉(静岡県/山梨県・2013年)

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    ・富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県・2014年)

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    ・明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(山口県・鹿児島県・静岡県・岩手県・佐賀県・長崎県・福岡県・熊本県・2015年)

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    ・ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-(東京都・2016年)

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    日本の世界自然遺産(登録年順)

    ・屋久島(鹿児島県・1993年)

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    ・白神山地(青森県/秋田県・1993年)

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    ・知床(北海道・2005年)

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    ・小笠原諸島(東京都・2011年)

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    また、2016年8月現在、暫定リストに入っている候補地は日本国内に9件あり、そのうち長崎の教会群とキリスト教関連遺産が2018年の第42回世界遺産委員会に再推薦されることが決定しています。
     
     


    以上、

    ・世界遺産とは?

    ・世界遺産の分類と基準と、登録までの流れは?

    ・日本国内の自然遺産・文化遺産一覧

    の内容でお送りしました。
     
     
    記事内でもとりあげた、明治日本の産業革命遺産の中でも軍艦島については別の記事を書いていますので、よかったら読んでみてくださいね!

    ▶︎軍艦島(端島)が世界遺産登録!歴史・アクセスや観光ツアー情報は?

    世界的に保護されている日本の文化・自然遺産、是非実際に見て回ってみたいものですね。



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